健康状態を確認する意義


カウンセリングの現場では、健康状態を把握することも大切なことと考えています。様々な悩みや、対人、職場の問題などが語られる中で、健康状態が見逃されるのは残念なことです。体調や自覚症状、既往など必要に応じてしっておくことで、早い段階で医療機関へ繋ぐことができます。それは、カウンセリングの現場で優先は何かを判断することでもあります。

相談に来てくださるクライエントさんの話す内容は様々、置かれた立場や対談の経緯も様々、その方の語る言葉をしっかり受け取ろうとしながらも、健康状態をしっかりとつかんでいく、そのうえで、何を最優先にするのか、ということを考えていくことが大切になります。企業の現場であれ、家族の中であれ、気づかずに病気により命を失うことがあります。会話の中でのちょっとした違和感、身体症状などを掴んでいくこと、医療に繋ぐことで、命を守れることもあります。実際にそういう例もあるわけで、見逃してしまえば命に直結してしまう出来事は思いのほか多いものです。

ご本人にしてみれば、第三者に言われることで、行きやすくなるケースもあるわけです。そういったキッカケ作りも大切な役割であると認識できれば、現場での意識も変わってくることになります。それを含めての専門性であるように思うのです。

その人にとって必要なな何かを把握する機会に触れている、自分の専門分野はもとより、それを超えた分野に関しても、最低限の認識は大切なものと思っています。

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