作業効率の良い人の落とし穴、教え方の工夫

多くの企業や組織の中で、少ない人の力を効果的に使い、最大限の効果を得られるような工夫が必要な状況になっています。多くの企業では、人が足りない、人が入らないという状況の中で採用活動を活発に行いますが、なかなか思い通りの人が集まらないのが現状のようです。

この少ない状況の中で、必然的に、仕事が効率的に出来る人、臨機応変にできる人が重宝され、役割を持つ立場になっていきます。飲食やアパレル、小売りなどでは、経験値の不足を補う臨機応変さを持つ人が負荷を高めている状況にあるようです。

そんな状況の中で、作業効率のよい人が上にたったときに、なかなか人が育たない、という問題も見え隠れしてきます。場合によっては、優秀に見えている人のしたほど、新しい人が辞めていくような状況も起きています。

これまでは、言葉で1度説明すれば、それなりに受取ってもらえることで覚えてもらうことができ、あとは場数を踏んでいくような流れでなんとか一人前になっていくような状況にあったと言えます。多少がさつな説明だったとしても、周囲の助けや工夫がそれを保管していたとも言えます。

ところが、最近、この形は上手くいかないケースが増えてきているように思います。一度、説明する、手順を一緒に見せる、それだけでは立ちゆかないケースが、増加しているように思います。これまでももちろんこういったケースがあったのですが、その数は決して多くは感じられませんでした。ところが、そういったケースが非常に目立つようになってきています。

この背景には、人の特徴の幅が広がってきた、という言い方がしっくりくるように感じます。作業効率のよい人は、ポイントを押さえる力をもっています。言い方を変えれば、抜いていいところに気づける力です。この抜いていいところ、というものは、教える際には、重要ではないところなので、説明も簡略化されたり、抜けたりしてしまします。ところが、こういった部分をより細かい粒度で理解する人にとっては、非常に受け取りに難いものになります。この粒度の違いは、人のコミュニケーションに大きな影響を与えます。

1が最小単位と感じている人と、0.1を最小単位で感じている人では、その全体量も扱うデータ量も大きく変わってくるわけです。こういった特徴の違いは、いろいろな形で問題として表面化してきます。酷いケースではパワハラなどにも発展してしまうこともあります。

こういったケースの場合、効率を考えるときに、個々の特徴を間違えないことは非常に重要です。「普通は」という表現をしているような場合には、この問題を軽く見ているかもしれません。

この違いは、思っている以上に大きな問題で、「普通は」と今まで思っていた人が多数はではなくなるような状況が近づいている、という印象もあります。

そうすると、こういった違いが当たり前のようにある、という大前提で作業効率を考えていくこと、そのための指導や教え方など、今までとはポイントが変わってきます。「メモを取る」「わからないところは聞く」、とても正しいことである一方で、この言葉自体のより細分化していく必要がある、そこが、とても大切なポイントではないか、と感じています。

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