外側からの視点を持つ

企業や組織で研修を行う際には、教養的なものもありますが、何かしらの目的を持つことが多くなります。対象者のステップアップあるいは、意識の変化、成長、問題解決など、主催者の狙いがあります。それを、できるだけ伝わりやすい形で伝えていくことが役割でもありますが、そのほかにも私自身意識していることがあります。

 

それは、外からの見え方を理解してもらう、ということです。役割を持つ立場になると、業績や目標値などもあり、数値という結果で物事が語らえることが多くあります。もちろん、それ自体も大切ではありますが、その数値の意味が、ただの評価の閾値になってしまっていることなどもよくあります。

 

全国に店舗や支店を構えるような業態では、競合との比較や前年比に、製造業であれば、クレーム数、原価率、残業時間などに、それぞれ売り上げと合わせて注視されています。もちろんそれは、必要なポイントではありますが、そういう状況での周囲からの見え方、お客様からの見え方、社会からの見え方、というものは必ずしもネガティブとは限りません。場合によっては、言葉には表現していない期待が乗っていることもあります。回ってないと思っていても、お客さんが離れない、あるいは共に向き合ってくれている、ということも実際にはあるわけです。

 

問題が生まれ、社内でなんとかしよう、解決するまで必死でやる、などその渦中の中にいると、起きている事実に目を奪われ、その時の周囲の意図を見落としてしまいます。その周囲の見え方や意図に隠れる期待や可能性に着目できれば、それぞれの自信にもつながり、それが対策に対するモチベーションにもなっていきます。

 

カウンセリングと研修、その両方に関わっていると、問題解決に振り回され、モチベーションを落とし、周囲をその悪循環に巻き込んでしまう流れというのは客観的に見えるものです。その状況に対して、改善すべき点、修正していくべき点のほかに、強みとしてみていい点、周囲からはどんなふうに見られている可能性があるのか、など、環境理解の機会として研修をより効果的に使うことも可能になってきます。

 

実際に能力のある方であっても、周囲の期待やポジティブに見えるポイントを見失ってしまっていることがあります。そうなってしまうと、対策自体に効果が出にくくなってしまうこと、対策に対するやる気も落ちてしまうことなどが起こり得ます。

 

知識や問題解決方法だけではなく、内からも外からも見ることができる視点を持つことで、より効果的な対策を打つことが可能となります。対話型の研修をしていくことで、それぞれの意識の持ち方に気づき、変えていく、そんな学びも大切だと考えています。

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