ご両親が子どものことに関して相談する、このこと自体がとても難しいと改めて感じます。学校であれば、今ではスクールカウンセラーさんや巡回カウンセラーさんなども増えてきているため、そこを起点に相談に繋がりやすい形はできていると言えます。もっと早い段階では、1.6歳児検診や3歳児検診などをきっかけに繋がる仕組みができています。

一方で、ある程度の年齢、青年期と言われる時期に入ると、極端に相談が難しくなる、結果としてそうなっているという実感があります。社会人になってしまうと社会人なのだから自力でという思いや、親として世話を焼きすぎてはまずいのではないかという思い、あるいは、助けてあげたいが、どうしていいのかがわからない、そんな思いもあるかもしれません。世間体やプライドも邪魔しているかもしれません。いずれにしても、相談に繋がる機会、というものが非常に少ないように思います。

実際の相談の現場でも、何かしらのきっかけで外に出られなくなった、働けなくなった、といったご両親が相談に来ているのは、短くて1年半程度、長ければ5年、6年とご両親だけで頑張っている状況があります。その観のご両親の思いや、当事者の思いは、相当なものではなかったかと思います。しかも、その思いが交錯してしまい、同じ方向を見ることができなくなることも多くあります。

こういった問題に、こうしたらいい、という特効薬のようなものは存在しないと私は考えています。そうかと言って、当事者だけの自己責任として何もしない、というのも良い解とは思えません。

時間がかかることではあると思います。それでも、誰かと関わる、他の人の力を借りることで、少しでも前進できる可能性を広げられるのではないか、そんな形がもっとあっていいのではと思います。