相談の中で、子どもが学校にいけない、あるいは、仕事にいけない、そんなことをきっかけに来てくださるかたも多くらっしゃいます。子どもをなんとかしてあげたい、という思いがとても強く表れ、その真剣さには頭が下がるほどです。
その真剣さをお持ちだからこそ、藁にもすがるような思いだからこそ、来談いただくわけですが、そこにいないお子さんをなんとかすることはできません。
実際にはそこでこれまで何が起きて何をしてきたのか、というところからスタートすることが多いのですが、多くの場合、その努力や苦労はとても大きな物です。限界を超えているのでは、と心配してしまうこともよくあります。
実際に現場に乗り込んで・・・ということは基本的にはありませんが、ご両親としっかり向き合うことを中心に、ご両親を通した間接的なコミュニケーションを取ることがあります。お子さんにたいして何かをさせる、というようなメッセージではなく、少なくとも敵ではないかもしれない人間が関わり始めた、といった印象は伝わるといいな、とは思います。
とはいえ、相談者はご両親ですので、ご両親とどう向き合っていくのかが大切になってきます。特に意識していくのは、お子さんに起きている出来事と、ご両親の言動がどんな関係を持っているか、が中心です。
ご両親の思いを尊重しながら、子どもの行動の意味、ご両親の関わり方の意味を対話しながら一緒に考え、ご両親の在り方を見つけていくのが最初のアプローチになります。その結果、ご両親との対話だけで解決していくこと、ご本人が来てくださること、様々です。
子どもが学校や仕事に行けなくなる理由は様々で、ご両親との関係も様々です。だからこそ、これ、というただひとつの答えは存在しないと考えていますが、少なくとも、この出来事が起きた中で、ご両親がどんな人生を選択するのか、ということはとても大切なテーマであるように思います。
そんな流れの中で、ご本人が来てくださることもあります。その時は、お子さんとの関係性の中で、お子さんが感じている何か、と一緒に向き合っていくことになります。
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