自分で気づく、DV加害の種


DVは誰にもメリットがない結果を生み出します。特に被害を受けた側は、人生を大きく転換せざるを得ないような状況に追い込まれます。そういった状況を起こさないためにも、DVが起きない状況を作ることが重要であり、そのためには、加害者になってしまう可能性のある人が、事前に気づき、学ぶことで回避していくことも、ひとつの選択になります。
結果的にDVに至ってしまう人の中には、早い段階で、自分でおかしい、止めたいと思いながらもその方法を見つけられないでいる人もいらっしゃいます。ここでは、傾向、癖などを気づくことで、DV側にいかないよう踏みとどまるポイントをいくつかご紹介します。
以下のような傾向を持つ人は少なくはないと思いますが、もし、ほとんど当てはまりそう、という場合は少し自分の特徴を考えてみることも大切です。責任感が強いともいえるのですが、実際にはその責任感に堪えうる知識やスキルが不足している状況があります。これは、これまでの経験の話ですので優劣とは異なります。
・自分が(わからないことにも)しっかりしなくてはいけない
・自分が(人に聞かずに)答えを出さなくてはいけない
・自分が否定(考え、判断)されたら、反撃することは厭わない
・自分のことを(ちゃんと)わかってもらえていない
・責任を大きく感じる気持ちと自信のなさの間で揺れている
・ペースを乱されると否定されたと感じてしまう
・話し合いが得意ではない
これらの項目が多く該当しているとすると、「やらなくちゃいけないのに、どうしたらいいかわからず、聞くこともできない」となり、自分の思いつく限りのベストな選択を行います。それがうまくいけば問題ありませんが、実際にはうまくいなかい場合もあり、何かを言われると、指摘された、と感じてしまうことにもなります。
こういった事が繰り返されることで、反応が過激になり、DVにつながっていく道筋に乗ることになります。しかし、こういった傾向に気づくことができれば、「やらなくちゃいけないけど、どうしたらいいかわからない」という状況の時に、選択肢を増やす学びをしていくことで、その先の悪路を断つことも可能になります。
DVは関わる全てを不幸にしてしまいます。何かしらの不安をお持ちの方が、少しでもDVの可能性を減らすことができれば、と思います。
DV加害に関する不安をお持ちの方は、加害者になる前にもご参照ください。

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