伝わらない思い


経営者の判断は、合理的、機能的になるのが基本、情を前面に出すのはなかなか難しいものです。

そのため、本当の思いは飲み込んで、論理的に伝えようとするのですが、なかなか、その背景にある思いまでは伝わらないです。「業務命令」ってことですよね、そんな反応が返ってくることも多いかもしれません。そんなとき、本当はどんなふうに伝えれば良かったのか、どうすればわかってもらえるのか、そんな思いが頭の中をクルクルと回ってしまうことにもなります。本当はそうではないのに、そんな関係がますます伝わらなさに追い打ちをかけてしまいます。

経営的に、あるいは相手のスキルや環境を考えて、伝えない、あるいは伝えられなこともあります。それにより誤解がうまれたり、拗ねられたり、思いとは違う結果に戸惑うのが経営者の役割でもあるかもしれません。私たちは、「対話」をベースにした組織へのアプローチを行っています。これは、従来は管理職や役員がやっていた経営者との緩衝的な役割を、第三者である我々が担うことで、全体を上手く回そうとするものです。経営者の思いや意図と再前線で頑張る皆さんとの間を、私たちのフレーム、経験、スキルを使いながら意思疎通させていこうとするものです。

カウンセリングの場は、福利厚生的なものだけではなく、組織が柔軟に動くための対話の場として、むしろ、その方が合理的かつ自然なようにも感じます。

福利厚生を超えた「対話」のためのカウンセリングを企業内で進めていく、これが、伝わらない思いを伝える手段になるのではないか、そんなことをヒトらぼでは考えています。

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