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カウンセリングの可能性、対話を繋ぐ、思いを繋ぐ


「自分は間違っていたかもしれない」

従業員アンケートの結果を受け、ディスカッションして行く中でこぼれた、ある経営者の方の言葉。従業員を大切にしたいという強い想い、それがあっても、仕事が忙しく負荷が高まっている中で、負担を強いることになっていました。

そんな状況の中で、従業員の声を聞くという取り組みは、経営者にとっては、とても勇気のいることです。批判は当然予測でき、辛辣な言葉もあるかもしれません。聞いてしまえば、対策を取る必要がありますが、取れるのかどうかもわからず、取れなければ、聞いただけだと不信感が増す、そんな恐怖と向き合う必要があるわけです。実際にアンケートを取ってみると、従業員の言葉、想いは経営者、管理職の心を貫いてしまうことにもなりかねません。経営者は自責にかられ、管理職はそうは言っても、と自分の思いを抑え込むことになります。このままでは、経営者の想いも従業員の想いも、霧散してしまい、諦めの気持ちが強化されてしまいます。

従業員満足度などの調査は一般的に行われていますが、データ化され、傾向を伝えられ、課題を提示されても、経営側、管理職側は実際には困ってしまうことになります。これにより、従業員の思いも、管理職の悩みも、接点を持てずにコミュニケーションをよくする、などのキレイな言葉を持ち出さざるを得なくなります。もしここで、無機質になるデータにもう一度、思いを吹き込むことができたら、意味をしっかり伝え直すことができたら、選択肢は広がっていきます。多くの従業員と定期的に対話をしている第三者的な立場のカウンセラーが、アンケート内容をしっかり受け止め、様々なデータを利用して、納得性の高い、現状認識と対策に昇華させることで、経営者の受け取り方が変わります。大切なことは、真実を曲げることなく、受け取れる形にすること、そして、対策の効果を測るための指標をもつこと。それは、結果的に現状認識を裏付けるものにもなります。面接だけではく、経営者と従業員の鎹になるようなことも、実際の現場では必要になり、それは福利厚生を超えるカウンセラーの形でもあります。

支援する側が、従業員に対しても経営者に対して踏み込み、対話をしっかりして伝えていくことその結果、経営者の方も勇気を持って、歩くことができるのだと思います。過重労働の問題は、ルールを決めたからと言って解決する問題でもありませんし、監視を強くすることで和らぐものでもないように思います。

「メンタルのケアをしてれいばいい、ではなく、負担を減らす、環境を改善する、そういうことで問題が解決していくのですね」、ある経営者の方の言葉、これは簡単なようで難しいこと。それもで、この観点を利益と同じように大切なものとして考えることができるときに、大きな一歩が生まれるように感じます。

ヒトらぼでは、人を大切にする経営者の皆様を、働く人々を、これからも支援していきます。

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