あたり前を説明できること

カウンセリングであったり、研修で合ったり、様々な形で人に関わる中で、インターネットの普及もあってか、それぞれが持つ知識という観点での情報量はかなり増えています。また、その知識は、即効性のある答えのようなものを探す過程で手に入るもので、わかりやすいものになりがちです。

 

そういった情報が多くある中で、それでも問題にぶち当たることが多く、それは、答えに繋がらない、すぐに結果がでないということ。相談の中で「どうしたらうまくいくのか」という問いは普遍的なものであるようにも思います。

 

うまくいく、の対象は対人関係であったり、仕事のやり方であったり、教え方、方法論など様々ですが、いずれの場合も、早く結果につながるというところに繋げたい思いが強くあるようです。

 

毎日の生活や仕事の中で、難題はできる限り避けたいですし、多くのやらなくてはいけないことをこなすためには、効率的である必要があります。だからこそ、早く結果を、という気持ちは理解でききるものです。

 

一方で、即効性のある答え、というものはなかなかあるものではありません。特に対人関係や人の成長、育成などの観点ではさらに難しくなってきます。

 

そうしたときに、当たり前だと思っていることを、本当に知っているのか、理解しているのかということは、出発点としては悪くないものです。その場にいる多くのひとが知っている言葉、常識、ルールなどであっても、それをいざ説明しようとすると、言葉に詰まってしまうことがよくあります。それは必ずしも哲学的な答えである必要はなく、共通認識として理解できる代物か、ということが大切です。それは、答えを探していくための、前提条件になるものとも言えます。

 

対人関係では、その関係のベースにあるもの、研修などで組織やグループの前提になるもの、そういった部分をしっかりと自分の言葉で説明できる状態であるか、効果的な解を見つけていくための最初の一歩として、大切なことであると思うのです。

 

実際にそうした問いかけは、今まで固定化してしまっていた思考を緩めていくことに効果的であると感じますし、実際に皆さんの表情が変化していくことも見て取れます。

 

知っているつもりのこと、当たり前のこと、それをしっかり自分の言葉で説明できる状態になること、それがゴールに向かっての一歩になる、そして、たどり着くための時間が早くなる、様々な現場で感じるひとつの方法でもあります。

 

 

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