個人から組織までの対人サービス HPコラム,コラム 無理するのを止めた、マネージャーの変化

無理するのを止めた、マネージャーの変化


先日、数ヶ月ぶりにお会いしたマネージャーさん。表情や雰囲気が変わっていました。とても落ち着いて、肩の力が抜けた印象を受けました。少し、そのことを話してみると、無理をするのを止めたんですよ、とのこと。

これまでは、上司の言葉や部下の言葉、全てを受取って、一人で抱えてしまい、多くの問題を抱え込んでしまっていました。それらを放棄するのではなく、自分がやるべきこと、その範囲、その限界をしっかりと把握できた、という印象でした。責任感の強い人ほど、自分の責務を超えて、関わる多くの人の問題を背負いがちです。それでも、現状を見つめ、必要なことは何かを考える機会があれば、もう一度選択することが可能となります。

職場環境として、責任範囲が広く、細やかな気遣いが必要なところではります。だからこそ、起こりえることではありますが、自分の振る舞いを見直す機会がなければ、貴重な人材が潰れてしまうことにもなりかねません。学びと考え方の方向が広がることで、良い道を選択し直すことも可能になります。

今まで当たり前だった、先輩がそうだった、みんなそうだと思っていた、これが普通だと思っていた、みんなも頑張っているから、という思い、そしてそれを肯定せざるを得ない環境、その重みは、様々な形で個人にのしかかっていました。しかし、それをやり続けるには限界があり、上手く渡りきった人が昇格するために、同じ構図が続いていきます。

幸い、そういった問題意識をお持ちの経営者の方でしたので、マネージャーが立ち止まり、考え直す機会を得ることができました。もちろん、まだまだやっていかなくてはいけないことが多くありますが、それでも、トップの意思と、適切な学び、支える体制が準備できれば、組織は大きく変化できます。

組織では、なかなか責任を持つ人が見えなくなる傾向があります。役割はあっても、なんとなくの合議制、なんとなくの議論で進んでいくことがあります。だからこそ、これからを担う人たちが、立ち止まって考え、何を大切にするのかを考え直す機会は大切になってきています。

ひとりでも多くの人が、流されないで、考えて対話できる状態になっていけば、その組織も大きく変わるきっかけを得ることができます。これからも力を合わせて、向き合って行ければ、と考えています。

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