不安と情報の取り扱い

新しい生活様式という表現で、これまでとは違った作法が求められる状況です。ソーシャルディスタンシング、飛沫防止、マスク着用など基本的なところから始まり、仕事も生活も大きな影響を受けています。実際の相談の現場でも、少しずつその影響が出ているように感じます。生活スタイルを変えていくことは、新しいチャレンジである一方で、ストレスにもなることです。マスクの着用ひとつにしても、場面場面で人による判断帰順が異なりますので、人の目をつい気にしてしまうことも多いでしょうし、むしろ人の目を気にして行動を決めている可能性もあります。

このような状況の中では、自分が感染したら、家族が感染したら、など不安が出てくることも当然ですし、なるようになると思うような人であっても、実際になってしまったら、と考えることもあるようです。今の社会状況の中で、感染拡大を最小限にしていくことはもちろん大切ですが、社会の寛容性を失わないようにしていくことも大切だと考えています。ある地域では、感染が判明したあとそこに住み続けることに抵抗を感じている方もいらっしゃると聞きます。感染者が悪であるように捉えてしまうことは、やはり避ける必要があると思うのです。「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」、感染症法と言われる法律ですが、この前文にある言葉はとても大切で、かつての失敗を繰り返さないという思いが含まれています。感染拡大防止と寛容性、相反するシーンもあると思いますが、両立させる意識が必要と考えています。

これらが両立できれば感染時の不安というものは多少なりとも解消されると思いますが、当たり前ですが感染したくない、という不安も存在します。誰が感染しても不思議ではないと理解しながらも、感染したくはないと思うことは、当然の気持ちでもあるでしょう。

感染を確実に回避できる手段というのは、なかなかないと思いますので、基本的な行動を確実に淡々とやっていく、ということになりますが、意識という観点から、情報の取り扱いというものは意識していくことも大切です。毎日のように感染者が何名という情報が流れ続ければ、気持ちは前向きにはなりません。また、様々なメディアでそれぞれの観点での情報が流されていますので、混乱してしまったり、何が大切かわからなくなってしまったりすることにもなります。

こんな時は、情報の受け取り方を変えていくことも大切です。情報の遮断です。完全に遮断してしまうのは、不安を強くしてしまうことにもなりますので、情報を得る時間、対象を選んでいくことが大切になります。信頼に値する情報は何かをしっかり考えて、選んでいくこと、それ以外の情報は基本的に遠ざけること、それだけでも楽になる部分はあるでしょう。

新しい生活様式の中では、家族と過ごす時間も多いかもしれません。情報をどんなふうに選択いくことがいいのか、そんなことを話し合う時間を持つことができると、それ自体が不安を軽減してくれるものになります。

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