経営者は孤独、そう言われていますが、実際にそう感じることが多くあります。
中小問わず企業のトップとして歩くことは相当な負荷を背負うことになります。特に、口にできない思い、というものは多いと感じます。自身が苦労を重ねて歩いてきた自負がある一方で、同じような苦労を経験する部下は少ないですから、当然、わかってもらえないし、言えないこともあります。
実際に、部下から多くの意見や異論を聞く機会はあっても、理解はできても、実際にそう簡単ではない、と反論もせず不満も言わず、飲み込む方も多いようです。
そんな経営者の方と飲みながらお話するときにも、聞く側に回ることが多いですが、やはり、言いたくても言えない、言っても部下を困らせてしまう、言わずに理解できる時期を待つしかない、そんな諦めにも近い無力感と、それでも進むという意思とが複雑に絡み合っているように感じます。
それでも、多くの経営者の皆さんは、それでも頑張る、社員のために、そこに辿り付くことがほとんどです。
そういった経営者の皆さんの力になることは出来ないのだろうか、日々感じることです。経営者の皆さんが安心し、勇気を持って前に進めることは、部下の未来に直結していきます。だからこそ、経営者の思いをよく理解し、その上で、従業員の人となりを知り、育成に活かす、そのために管理職やリーダーの支援が必要、というトータルで見る世界が必要に思います。
人は様々な環境の影響を受け、与えながら生きていきます。働くこともその一部です。
問題に対する対策をうつだけのリアクション型の仕組みではなく、人を大切に、経営者の思いを実現するために、経営者自身も従業員も大切にされる、そんな取り組みを進めたいと常々考えています。
孤独で辛い、そんな経営者の皆さんが、少しでも笑顔になり、勇気を持つことも大切に思うのです。
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