言葉は記号、言語学ではそういう表現だろうか。
それでも実際には、言葉は人と人とのやりとりに利用され、出し手から受け手へと意味を伴って伝えられる。
その意味を真剣に考えること、その思いを真剣に考えること、薄っぺらなものではなくて、心にグッと伝わるもの。
それを大切にするあまりに、身動きができなくなる、言葉を発することができなくなる。
世界が全て止まってしまう。その瞬間から自分だけの時間が止まる。
友達からも家族とも距離が開いていくような気持になって、社会から取り残されたような気持になって、今、ここにいることが苦痛になってくる。
命、生きる、愛、時間、そんな言葉達が主体的な表現とともに、自分の中で動き始めたときに、小さくて大きな一歩が生まれるのかもしれない。